「東大・京大で1番読まれた本」とか「218万部」とか、だから面白いなんて書いてはいないけど読む価値があると思わせるには十分なオビですね。
読んでみた感想は、本の序盤は面白い、エッセイ的な文章で読みやすいって感じです。
高校生、大学生、新社会人あたりで読むと特にいいのかな。
特に興味深かった記述が、「今の学校は教える側が積極的でありすぎる。~学校が熱心になればなるほど、また、知識を与えるのに有能であればあるほど、学習者を受身にする」ってところです。
学校のみならず企業においても当てはまることなのだと思いますが、私は地元の少年サッカーの指導者をやっているので、「そうかぁ!」と手を叩いてしまいました。
サッカー指導は日本サッカー協会がJFA認定の指導者ライセンスの制度を確立し、底辺までの指導方針浸透を進めています。かなり細かな要素についても理論的な追及がされており、それらを用いた指導が市井で繰り広げられているわけですが、その結果が現状の日本代表の課題なわけです。
さてさて、ワールドカップ直前で代表監督解任という激震が走っておりますが、今の日本代表は「教え上手な先生に教えられて依存心が膨れた生徒だった」のでしょうか?
選手のコメントに注目しながら聞けば、どちらか分かるかもしれませんね。(F.A)
思考の整理学